[日语]《飯食わぬ女房(1)》
昔話を読む
昔、あるところに一人の男がいた。男は、けちなうえに怠け 者で、掃除や洗濯もしなかった。だから、部屋はたいそう汚く、中に入れば体中ほこりまみれになるほどで、どろぼうも逃げ出すありさまだった。
友達は「いつまでもそんな暮らしを続けるのはよくない。早くお嫁さんをもらえ。」と言うのだが、男は友達の心配をよそに、「確かに家は汚いけれど、俺は俺なりに楽しく暮らしているよ。一人なら余計な金もかからないし。」と全く気にしていない。「まあ、何も食べない嫁ならもらわないでもないがね。」などと言うしまつで、友達もあきれてそれ以上は何も言わなかった。
ある日の夕方、男の家に若い女が訪ねてきて、「どうか私をお嫁さんにしてください。掃除なり洗濯なり、※お前様のおっしゃることは何でもします。それに私は物を食べません。」と言った。「それは結構ずくめな話だ。」と男は大喜びして女を嫁にした。
女は働きものにして美人、さらに食べ物はおろか一滴の水すら口にしなかった。気立ても良く、文句も言わずに男のために食事を作り、掃除や洗濯をした。おかげで男の身なりも家も、見違えるようにきれいになった。けちで怠け者の男からすると、これ以上の幸運はない。働き者の嫁をもらった男は、前よりもっと怠け者になった。
※お前様:昔使われた、相手を丁寧に呼ぶ言い方。
语法:
16、ほこりまみれ
-
N
+ まみれ -
*「ほこり・汗・油・泥」などの言葉と一緒に使われる。
-
满是…,全是…
-
“整个表面都粘着令人不舒服的东西”,也可用于表示陷入不好的状态无法摆脱的样子。
-
消极语境
17、友達の心配をよそに
-
N
+ をよそに -
不在乎,不在意…(好像和自己无关地不在乎地做某事)
18、俺なりに
P1
(普通形[なAだNだ]) + なりに +N
P1
(普通形[なAだNだ]) + なりの +N
- 对应…的立场或水平
- …虽然不够但尽力
19、もらわないでもない
- 用于不想直截了当地说“是…”时
- “如果条件吻合,…的可能性并不为零”
20、言うしまつで
- 一直发生不好的事,最终导致…不好的结果
- 消极
21、掃除なり洗濯なり
- 用于列举自己想到的例子,常常用于向对方提议或给对方意见、提醒对方时。
22、結構ずくめな話
-
N
+ ずくめ -
*「黒・白・いいこと・失敗・ごちそう・規則」などの決まった言葉と一緒に使われる。
-
“大部分都被…所占/持续…”
23、働き者にして美人
- 表示“…有A、B两个方面”
- 书面语
24、食べ物はおろか一滴の水すら口にしなかった
- 和“也、连、甚至、都”一起使用,用于想说“A就不用说了,比A程度还低的B也不…”。
- 消极
25、水すら口にしなかった
N
+(助詞)+ すら- 「〜すら」の前の助詞は、後に続く動詞によって変わる。
- 「〜か+すら」の形も使われる。
- “其他就不用说了,连…也…”。多用于否定的情况。