[日语]《大家的日语》中级1课文
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[市民会館のロビーで]
タワポン: 佐野さん、ちょっとお聞きしてもいいですか。
佐 野: ええ。どうぞ。
タワポン: 佐野さんのお宅は、伝統的(でんとうてき)な日本の家だと聞いたんですが。
佐 野: 伝統的かどうかわかりませんが、古いうちですよ。もう90年ぐらいになりますね。
タワポン: わあ、すごいですね。あのう、実はお願いがあるんですが……。
佐 野: 何でしょうか。
タワポン: あのう、ちょっとお宅を見せていただけないでしょうか。
佐 野: えっ? うちを?
タワポン: ええ。日本の畳文化についてレポートを書こうと思っているんです。
佐 野: 畳文化ですか。
タワポン: ええ。それで、一度実際(じっさい)に、畳の部屋がある家を見てみたいと思って……。
佐 野: それなら、お寺とか旅館とか……。
タワポン: そういうところじゃなくて、普通の人がふだん生活している部屋がいいんです。
佐 野: そうですねえ……。
タワポン: 何とかお願いできないでしょうか。
佐 野: じゃ、いいですよ。うちでよければどうぞ。
タワポン: ありがとうございます。助かります。
[I週間あとで]
タワポン: 佐野さん、先日はありがとうございました。おかげさまで、いいレポートが書けました。
佐 野: そうですか。お役に立ててよかったです。
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[夕方 アパートの山田さん宅の玄関で]
マリア: ごめんください。
山 田: はい。
マリア: マリアです。
山 田: あ、ちょっとお待ちください。
マリア: お忙しいところ、すみません。ちょっと教えていただけませんか。
山 田: ええ、何ですか。
マリア: さっきうちへ帰って来たら、こんなものが入っていたんですが。
山 田: ああ、これは不在連絡票です。
マリア:「ふざいれんらく…」? 何のことですか。
山 田: マリアさんがいないときに、荷物を届けに来たというお知らせのことですよ。
マリア: ああ、そうですか。それで、何と書いてあるんですか。
山 田: 都合がいい日と時間を連絡するように書いてあります。
マリア: そうですか。じゃ、この番号に電話すればいいんですね。
山 田: ええ。マリアさんがうちにいるときに、持ってくるように頼めばいいんですよ。
マリア: わかりました。どうもありがとうございました。
山 田: いいえ。
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[午後12時40分ごろ 電話で]
秘 書: はい、森研究室です。
イ ー: イーと申しますが、森先生、お願いします。
秘 書: はい、お待ちください。
森教授: お電話、代わりました。森です。
イ ー: 先日お電話しましたイーです。
森教授: ああ、イーさん。
イ ー: あのう、今日1時に、そちらに伺う(うかがう)ことになっていたんですが……。
森教授: ええ。どうかしましたか。
イ ー: はい。乗る電車を間違えてしまって、30分ぐらい遅れそうなんです。
森教授: そうですか。わたしは2時半から授業(じゅぎょう)なんですが……。
イ ー: 申し訳ありません。わざわざお時間をとっていただいたのに、……。
森教授: 困りましたね。
イ ー: あのう、論文のことでいろいろご相談したいので、できれば、先生のご都合のよい日に変更させていただけないでしょうか。
森教授: そうですねえ……。じゃ、来週の月曜日、授業が終わったあと、お会いすることにしましょう。午後6時ごろおいでください。
イ ー: ありがとうございます。 今日は本当に申し訳ありませんでした。
森教授: はい。じゃ、月曜日に。
イ ー: 失礼いたします。
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会話1[昼間 会社で]
佐 藤: IMCでございます。
シュミット: パワー電気のシュミットと申しますが、松本部長はいらっしゃいますか。
佐 藤: あ、いつもお世話になっております。あいにく、松本は出張しておりますが。
シュミット: そうですか。いつごろお帰りになりますか。
佐 藤: 明日の午後の予定です。戻りましたら、こちらからお電話差し上げましょうか。
シュミット: いえ。あのう、恐れ入りますが、伝言、お願いできますか。
佐 藤: はい。どうぞ。 シュミット: 私、あさっての金曜日、部長にお会いすることになっていましたが。都合で急に1週間ほど帰国することになりまして……。
佐 藤: はい。
シュミット: 申し訳ありませんが、そのようにお伝えいただけますか。
佐 藤: はい。あさっての金曜日はご都合が悪くなったということですね。 シュミット: はい。
佐 藤: かしこまりました。
シュミット: よろしくお願いいたします。失礼します。
佐 藤: 失礼いたします。
会話2[昼休み 携帯電話で]
留守番電話サービス: ただいま電話に出ることができません。メッセージをどうぞ。
佐 藤: わたし、けい子。今日ね、急な仕事が入っちゃって、遅くなりそうなの。晩ご飯、先に食べといて。じゃね。
留守番電話サービス: このままでよろしければ1を、取り消したい場合は2を押してください。ただいまのメッセージをお預かりしました。
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[昼休み 会社で]
サントス: 池田さん、あした、さくら芸術センターへ行こうと思っているんだけど、どうやって行けばいい?
池 田: あそこだったら、地下鉄で行くといいよ。千里で乗り換えて、西千里で降りればいいんじゃない。
サントス: 千里で乗り換えて、西千里、ね。
池 田: そう。
サントス: どうも。
[午前10時ごろ 駅を出たところで]
サントス: あのう、さくら芸術センターへ行きたいんですが、どう行ったらいいでしょうか。
通 行 人: ああ、芸術センターですね。この通りをまっすぐ行くと、川に出ます。そこを右へ曲かって、川沿い(かわぞい)に行くと……。
サントス: すみません。川沿い……?
通 行 人: ええ、道の横を川が流れているんです。その川に沿って(そって)行くと……。
サントス: あの、川に沿っていくんですね。
通 行 人: ええ。 100メートルぐらい先で道が2つに分かれていますから、右の方へ行ってください。
サントス: 右ですね。
通 行 人: ええ。しばらく行くと、突き当たり(つきあたり)に公園があります。
サントス: 右の道を行くと、突き当たりに公園ですね。
通 行 人: ええ。その公園の入り口を入ったところにあります。10分ぐらいで行けますよ。
サントス: そうですか。どうもありがとうございました。
通 行 人: いいえ。
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[仕事中]
ミラー: 課長、今ちょっとよろしいでしょうか。
課 長: はい、何ですか。
ミラー: 実は、「日本語能力試験」のことなんですが、先日、結果が来まして、……。だめでした。
課 長: そう。残念でしたね。
ミラー: それで、もう一度きちんと勉強したいと思いまして。
課 長: ああ、いいですね。
ミラー: あの、インターネットでちょっとおもしろい学校を見つけたんです。
課 長: ちょっとおもしろい学校って?
ミラー: これです。メンタルトレーニングを取り入れた、ビジネスのための日本語学校なんです。
課 長: ふうん。
ミラー: 今のわたしの仕事には、もう少し高いレベルの日本語が必要だと思うんです。できれば、会社の費用でこの学校へ行かせていただきたいんですが、どうでしょうか。
課 長: そうですね。えーと、週2回、1か月5万円? ちょっと高いですね。
ミラー: あのう、もし全額が無理なら、会社に社員研修の制度がありますよね。あれを利用できないでしょうか。
課 長: ああ、あれね。会社が半額出すっていう……。でも、学校は6時からってなってますが、仕事のほうは大丈夫ですか。
ミラー: 5時半に出れば、間に合います。ぜひ、行かせてください。お願いします。
課 長: わかりました。それでは、書類を出してください。
ミラー: ありがとうございます。
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会話1[午後3時ごろ 喫茶店で]
渡 辺: クララさん、確か、着物に興味があるって言ってましたね。
クララ: ええ。
渡 辺: 来週の金曜日にね、市民会館で着物の着付け教室があるんですけど、いっしょに行ってみませんか。 クララ: え、本当ですか。前から一度着てみたいって思ってたんです。ゼひ、お願いします。
渡 辺: じゃ、3時からなので、2時半に駅前で待ち合わせましょう。
クララ: ええ。2時半に駅前ですね。あのう、着物がなくてもかまわないんですか。
渡 辺: ええ、大丈夫ですよ。ただ行くだけでいいんです。
クララ: そうですか。楽しみにしてます。
会話2[昼休み 大学の食堂で]
広 田: タワポンさん。
タワポン: あ、先輩。
広 田: 今週の土曜日、空いてる?
タワポン: 土曜日? 何かあるんですか。
広 田: うん。国際交流会のパーティーがあるんだけど、いっしょにどうかと思って。
タワポン: パーティーですか。
広 田: 昼12時から、市民会館であるんだけど。いろんな人が来るから、楽しいと思うよ。
タワポン: うーん。行きたいんですけど、……。月曜日にゼミで発表することになってて、その準備をしなくちゃいけないんです。
広 田: そう。じゃ、無理かな。
タワポン: ええ、せっかく誘っていただいたのに、申し訳ありません。今回は遠慮させてください。
広 田: わかった。じゃ、また今度ね。
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[午後3時ごろ スーパーのサービスカウンターで]
ワン: あのう、買い物しているあいだに、子どもが迷子になっちゃったんです。
係員: では、すぐ放送して、お捜しします。お子さんのお名前は?
ワン: リンリンと言います。中国から来た姪(めい)なんです。
係員: お子さんの特徴(とくちょう)は?着ているものなど、教えてください。
ワン: はい。6歳の女の子で、身長は120センチぐらい。赤と白のしまのセーターを着て、ジーンズをはいてます。
係員: 赤と白のしまのセーターにジーンズをはいた女の子ですね。髪型(かみがた)は?
ワン: 肩(かた)くらいまでの長い髪をしてます。
係員: ほかに、持ち物とかは?
ワン: 小さいリュックを背負って(せおって)ます。
係員: 色は?
ワン: 確か、水色だったと思います。
係員: 水色のリュックですね。
ワン: あのう、姪は日本語が全然わからないんですが……。
係員: それでは、日本語と中国語で放送いたします。
ワン: よろしくお願いします。すみません。見つかるまで、こちらで待たせてもらえますか。
係員: ええ、どうぞ。
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[電気製品の店で]
店 員: 電子辞書をお探しですか。
ミラー: ええ。日本語の勉強に使うんですが……。ことばの意味と漢字の読み方を調べたいんです。
店 員: それでしたら、このフラット社のがいいと思いますよ。今よく売れてますし。
ミラー: さっきあちらのギャロン社のを見てたんですが、そのフラット社のとどこが違うんですか。
店 員: そうですね。いちばんの違いは漢字の検索方法ですね。フラット社のはこうやって画面に漢字を書くと、読み方や意味を調べることができるんです。
ミラー: 便利ですね。
店 員: ええ。それに、ジャンプ機能も付いています。例えば、国語辞書から和英辞書ヘジャンプして調べることもできるんですよ。
ミラー: でも、そのフラット社のは例文が少ないですね。意味の説明だけじゃなくて、例文がたくさん載っているのが欲しいんです。ほかにいいの、ありませんか。
店 員: 例文ですか。入っている辞書の数はこれより少なくてもかまいませんか。
ミラー: ええ。必要な辞書が入っていれば。
店 員: それでしたら、トップ社のがよろしいんじゃないでしょうか。フラット社ほど辞書の数は多くないんですが、例文は多いですよ。
ミラー: そうですか。そのトップ社の機能はフラット社のと比べると、どうてすか。
店 員: ほとんと変わりませんね。書き込み検索もできるし、ジャンプ機能もあるし。
ミラー: そうですか。そのトップ社ので、ほかの色はありませんか。
店 員: はい、こちらにいろいろございます。
……………..
ミラー: じゃ、そのシルバーのにします。
店 員: ありがとうございます。
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[午前中 ワットさん宅の玄関で]
管理人: おはようございます。
ワット: あ、管理人さん、おはようございます。
管理人: あのう、ワットさん、自転車のことなんですけど。
ワット: はい。
管理人: 自転車は、階段の前に置いてはいけないことになってるんですよ。
ワット: ええ、知ってますけど、……。
管理人: 階段の前に置いてある自転車、ワットさんのでしょ?
ワット: え? 違いますよ。どういうことでしょうか。
管理人: ワットさんの、確か赤い自転車でしたよね。
ワット: ええ。
管理人: 1週間前からずっと置いてありますよ。
ワット: え? そんなはずはありません。
わたしのは、今、自転車屋に修理に出してありますけど。
管理人: え? そうですか。
赤いから、てっきりワットさんのだと思って……。
ワット: 赤い自転車に乗ってる人なんてたくさんいますよ。
管理人: そうですね。申し訳ない。気を悪くしないでください。
ワット: いえ、わかってもらえればいいんです。
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[土曜日 山田さん宅で]
カ リ ナ : 暑くなってきましたね。
山田一郎: そうだね。夏休みはどこか行くの?
カ リ ナ : ええ。いろいろ考えてるんですが、どこかお勧めのところ、ありませんか。
山田一郎: そうだなあ。ちょっと遠いけど、沖縄っていうのはどう?
カ リ ナ : 沖縄ですか。
山田一郎: 沖縄の海は青くて、すぼらしいよ。世界遺産の首里城(しゅりじょう)なんかも見る価値があるし。
カ リ ナ : それも悪くないですね。あのう、北海道なんかどうかなと思ってたんですが。
山田一郎: ああ、北海道もいいね。涼しくて。でも、北海道へ行くなら、やっぱり冬(ふゆ)のほうがいいな。雪祭りとか流氷(りゅうひょう)とか、北海道らしい景色が見られるし、……。
カ リ ナ : それもそうですね。けど、北海道も沖縄も高そうですね。
山田友子: パックツアーを利用したらどう? 個人で行くよりずっと安いです。
カ リ ナ : パックツアー?
山田友子: 飛行機とホテルが決まっていて、あとは自由行動っていうツアー。
カ リ ナ : そんなのがあるんですか。じゃ、帰りに旅行会社に寄って(よって)、調べてみます。
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[夜9時ごろ アパートの管理人室の前で]
管理人: あ、ミラーさん、お帰りなさい。あれ、雨ですか。
ミラー: ええ。途中で降られてしまいました。
管理人: それは大変でしたね。
あの、ちょつとお話があるんですが……。
ミラー: 何でしょうか。
管理人: 下の野村(のむら)さんから苦情(くじょう)があってね。夜遅く、洗濯機の音が聞こえて寝られないそうですよ。
ミラー: えっ、そうなんですか。気がつきませんでした。
野村さんにはわたしからちゃんと謝って(あやまって)おきます。
[次の日の夜8時ごろ 野村さん宅の玄関で]
ミラー: 301号室のミラーです。
……………
ミラー: あのう、管理人さんから洗濯機の音でご迷惑をかけてるって聞いたんですが。
野 村: ああ、そのことですか。
ミラー: どうもすみませんでした。音が下まで聞こえるとは思わなかったものですから。
野 村: いつもお帰りが遅いみたいですね。
ミラー: ええ。残業が多いので、掃除や洗濯がどうしても夜になってしまうんです。
野 村: それはわかりますけど、あまり遅い時間に洗濯されるとちょっと……。
子どもが寝る時間なので。
ミラー: すみません。何時ごろまでならよろしいでしょうか。
野 村: できれば10時ごろまでにしてもらえますか。
ミラー: わかりました。そのころまでには済ませるようにします。
野 村: お願いします。
ミラー: ご迷惑をかけてすみませんでした。
野 村: いいえ。